待合室とラブイズオーバー ウチの猫のこと
その夜のことを、私は一生忘れないと思う。
ウチのネコ、チャチオ15歳。
糖尿病です。
インスリン治療を始めて2ヶ月経っても血糖値は安定せず、健康な猫なら高めの血糖値で低血糖の症状を起こしたり…
気が休まらない毎日でヘトヘトでした。
数日前から食欲が無くオシッコが真っ黄色だったので、血液検査をしたところ…
今度は肝臓の数値が良くない。
病状は厳しい…
病院の待合室でチャーちゃんと2人。
ラジオが静かに流れている。
奥で先生が点滴の用意をしている。
肝臓かぁ…
頭がボーっとする。
そんな時ラジオから流れてきたのは
オーヤンフィフィの、ラブイズオーバー。
わたしはアンタを忘れはしない
誰に抱かれても忘れはしない
チャーちゃんと顔を見合わせる。
ミスマッチ…すぎるだろ。
フィフィはたっぷりと歌い上げたけど、不思議と静かな時間。
チャチオと2人の静かな時間。
家に帰って、ラブイズオーバーを歌いながら大泣きしました。
張り詰めていた気持ちを緩める必要があったから。
チャチオは全てを受け入れているよう。
そんな彼に対し、私は奇跡を望んだりしない。奇跡のような笑いと幸せを、毎日もらっていたから。
しんどそうなチャチオを見るのは辛い。
でもその辛さも、全部引き受けるのが愛。
病状はどうあれ、気持ち良さそうに寝ているチャチオを見ると、
それだけでいいや
と、思うのでした。
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